メインコンテンツまでスキップ

コンセプト固め

「ギターのようなものを作ろう」はいいのですが、どんな構成にしたいかフラフラしています。
これらをまとめて言語化することで制作中に方針がブレないようにしたい!

やりたいこと

ギターは7弦と9弦を1本ずつ持ってます。
7弦にくらべて9弦はフレットが低く、28インチスケールで高音弦からテンションも高いのでちょっと弾きにくさを感じていました。
力がいるのでぐっと押さえつけるのですが、抑えきる前に指の腹が指板にあたってしまい、フレットでビビったり隣の弦を触ってしまってアルペジオがきれいに出なかったり。 それを解消するべく高音弦側を短くしたマルチスケールファンフレット・スキャロップがいいかなという考え。

希望スペック

  • 9弦
  • チューニングは1音下げ(今使ってる9弦と同じ)
  • マルチスケールファンフレット(26~28インチ)
  • スキャロップ加工、または背の高いフレット
  • 弦高は下げる
  • トレモロは不要

制作工程を考える

木材を加工するための機材を持っていないので、極力切ったり削ったりの工程をカットしたいです。
マンションなので、工具そろえてDIYするにしてもベランダでは音も結構響きますし・・・

自作キーボードで身につけたモデリングでギターもなんとかならないか?ということでCNC加工を念頭に、

  • 精度の必要な加工はCNCに任せて外注
  • 自分でやるのは組み立てだけにする
  • そのためならモデリングは頑張る

を基本方針として設計を検討し始めました。

「ギターのようなもの」を クラフト ではなく エンジニアリング で作ろうという試みです。

素材と加工方法の検討

やりたいことが決まったので、素材や電装パーツ選定、加工方法の検討です。

一般に流通している電装パーツの流用

専用設計は厳しいので、フツーに入手できるパーツで電装系をまとめようと思います。
電装パーツは楽器店や通販でも入手が楽なので問題なさそうです。

そう考えるとネック、ボディ、指板をCNCでなんとかすれば良さそうです。

指板

指板って、木材を加工してフレット溝を掘って打ち込むなど工程が多く、かなりめんどくさそうです。
素人なりにぱっと思いつくだけでも「正確に」やる工程が多すぎます。

最初は木材をCNC加工してフレットを打ち込むすることも考えましたが、ふと
「CNCなら指板とフレットを金属で高精度に一体加工できるのでは・・・?」
と思いつきました。
指板とネックはボルトで締め付ければ、ボルトの頭がインレイ代わりにもなりそう。

自作キーボード界隈で人気の、JLCPCB と同系列?のJLCCNCで使える材を調べてみると、アルミニウム7075ってやつが使えそうです。
超超ジュラルミンと呼ばれる、航空機や船舶にも使われるやつですね。
これ自体は弦に使われているニッケルより柔らかいようですが、硬化アルマイト処理をすることで強度も出せそうです。
さらに自動車用のガラスコーティングも入れたらツルツルで硬い膜になりそう。

って思ってたら、いつの間にかステンレス鋼の SUS304 っていうのが選べるようになってました。
重くて高いけど、硬さは文句なし。
これを自宅でコンパウンドかけたらピカピカになりそうな気がします。

ネック&ボディ

ネックもボディもアルミでモデリング。

27インチスケールくらいの大物となると、切り出すための材も大きくなるため値段が高くなりそうです。
あと工作機械の制限もありそう。

次回、パーツ選び?

大体の構想ができたので、次回はパーツ選定です。